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第230回TOEIC感想(2018年5月20日)


本日のTOEIC公開テストを受験された皆様、お疲れ様でした。

今回の試験の難易度や受験していて気付いたことについてシェアしたいと思います。


僕が受験したフォームでは、
Part 1の1問目は、女性が書類を手に持っている写真でした。

違うフォームでは、各パートの難易度なども異なるはずですのでご了承ください。


今回のテストの感想を一言で言うと、
Part 2とPart 5が難しかった
ように思います。

特にパート5で、いつもよりも時間がかかった人が多かったのではないでしょうか。




Part 1 普通

Part 1は最近、比較的簡単なことが多く、
いつも通り簡単だったので、「普通」としました。

「やや易」にしてもよかったかもしれません。


TOEICマニアの中では常識になっている(?)Part 1の文法知識として、
is/are being done(受動態の現在進行系)の例外を押さえておくとよいでしょう。

通常は、以下の例のように、
モノが主語の受動態の現在進行系の文は、
人が主語の能動態の現在進行系と同様に、人の動作を表します。

A machine is being used. = A man is using a machine.


ですが、例外として、モノが主語で、受動態の現在進行系になっていても、
人の動作ではなく、モノの状態を表す場合があります。

例) Some merchandise is being displayed.
= Some merchandise is displayed. = Some merchandise is on display.

特に、「展示する/陳列する」という意味のdisplayやexhibitなどで、
このような例外が起こることがよくあります。



Part 2 難

最初の10問までは標準的な問題が多かったのですが、
最後の15問は、難易度が一気に上がって、
変化球のオンパレードという感じでした。


明らかに多くの受験者を引っ掛けようとしている、「悪意のある」(malicious)問題も散見されました。


例えば、When are you going on holiday?  (誤答) To Hawai.のような問題です。

When areがリエゾンすると、「ウェナ」になるので、Whereに聞こえてしまうというトリックです。


日頃から自分でもリエゾンさせて発音している人は、
ウェナ = When areと即座に認識できるので、問題ありませんが、
口や耳を使った練習をほとんどしていなかったり、発音を軽視している人は、
こぞって間違ってしまったのではないかと思われます。


結局は、使える英語を身に付ける意識を持って、
自分でも正しい音を出せるように口頭練習を重ねることが、リスニング攻略の近道です。


Part 3 / Part 4 普通

今回も、通常通り、46分でしたので、それほど長い会話やトークはありませんでした。

ちょっと難しいかなと感じたセットも、それぞれ2セットずつくらいで、
標準レベルの問題が多かったので、「普通」としました。


全体的に、公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3と同じくらいのレベル感だったと思います。





Part 3、4を攻略するためには、リスニング力そのものを鍛えるために、
シャドーイングやオーバーラッピング、音速読(ナレーターよりも速く音読)、さらには暗唱まで行うことが大事ですが、
そのような取り組みによって鍛えたリスニング力を最大限に生かせるような解き方を身に付けることも重要です。


解き方については、以下の2つの記事をを参考にしてみてください。
(続きモノなので、(1)から(2)にも飛べます)

TOEICの解き方を変えれば、スコアも英語力も獲得できる!(1)
TOEICの解き方を変えれば、スコアも英語力も獲得できる!(2)



Part 5 難

いつもなら7分くらいで解けるのですが、
今回は、8分ちょっとかかってしまったので、「難」としました。


目標の10分で解き終わることができた人の割合は、いつもより少なかったと予想しています。

サービス問題は5問くらいで、中級レベルの問題が大半を占めていて、
難問も数問あったという印象でした。


今回は、Part 3やPart 4の暗唱で覚えたようなフレーズがPart 5でも出てくるんだなぁ、と改めて実感しました。

例えば、
「切符を出しておく」 have your ticket ready
「完成する予定」be scheduled for completion
といったフレーズを暗唱を通じて自分でも言えるようになっていると、
このようなフレーズが問題で問われたときには、文字通り「瞬殺」できます。



Part 6 やや難

普段は、8分くらいで解けることが多いPart 6ですが、
今回は9分もかかってしまったので、「やや難」としました。


ちょうど昨日の実用英語コースで教えたばかりの文法知識が出てきたので、
ニヤリとしました。

文頭に否定語 (NeverやHardly、Not onlyなど)が来ると、倒置が起こるというものです。


「実践ビジネス英語」5月号 Bikingest Workplace (2)にこんなセンテンスがありました。

「指定の自転車ルートが増えただけでなく、市は現在、シェアバイクを1万台所有しています 」
[ Not only ] are there more designated bike routes, but the city now has a fleet of 10,000 share bikes.

否定語のNot onlyが来たあとに、are thereの部分が倒置になっています。

実用英語コースの受講生の中にも、今日のTOEICを受験された方が3名ほどいるのですが、
彼らはきっと正解しているでしょう(?)。



Part 7 ダブル 普通
Part 7 トリプル 普通
     ↓
Part 7 シングル 普通


リーディングセクションでは、Part 5と6を解いた後
Part7は、ダブルとトリプルを先にやり、最後にシングルをやるという作戦を僕は取っており、
澤田塾でもこの順番で解くよう指導しています。



今回は、パート5と6合わせて、17分もかかってしまったため
パート7に入った時刻は14:03でした。


この時点で、いつもよりも2、3分遅かったため、
「ヤベー、こりゃ、急がないと塗り絵になるぞ」と、ちょっと焦りました。

そこで、今回はちょっとした「時短作戦」を使ってみました。

それは、
なるべく多くの問題を読後感だけで解く
という作戦です。


最初に本文を一読してから、設問を解くという方法を僕は採用しており、
澤田塾でもそのような解き方を指導しているのですが、
問題によっては、「本文に戻って検証せずに、読後感だけで判断する」ようにしています。


多少本文を読むのに時間がかかったとしても、
設問と選択肢を一読しただけで正解を選べる問題が一定数あれば、
かなり時間を短縮することができます。


このような解き方をする問題が一つもなく、
全ての問題に対して、本文に戻って検証していたら、時間はいくらあっても足りません。


ですので、塗り絵を減らすためには、
本文に戻らず、読後感だけで解く問題の割合を増やす必要があります。


「きっとコレでしょ?」と、ある程度確信している問題については、
自分の直感(=本文を一読しただけの理解度)を信じて、
「エィっ」と選んでしまっても、大体は正解だったりします。


もちろん全ての問題でそれをやってしまったら、正答率がガタ落ちしかねないので、
自信がある問題だけ検証せずに解くようにするとよいでしょう。


僕は今回、普段よりも多くの問題をまったく検証せずに、
「エィっ」と選んでみましたw


すると、サクサク解き進めることができ、
パート5と6での時間のロスを余裕でカバーすることができました。
(結局、すべての問題を解き終えたときには、9分残りました)



最後に、一言

TOEICが近年ますます進化して難しくなっているため、
本当に英語の実力がないと、良い成果が出しにくくなっている、
というのは、多くの指導者が感じていることだと思います。


昔は通用したかもしれないような受験テクニックが今ではまったく役に立たず、
真の実力だけがモノを言う試験になっているのです。


だから、英語学習に対する覚悟やモチベーションがなく、地道な努力ができない人や、
スコアだけ上がればいいという短略的な考え方の人の多くが、
手っ取り早くスコアアップできなくなっているのです。
(かなり昔からそうでしたけど)


しかし、
「とりあえず、短期集中でTOEICに特化した対策だけやって、まずは目標スコアを取ってしまおう」
みたいな言葉を聞きたい人が多いのも知っています。


長年本気でTOEIC指導に携わってきて、
多くの生徒さんを見てきた者としては、
「TOEIC、そんなに甘くねーぞ」というのが本音です。


本当にTOEICで結果を出したければ、
スコアアップだけに囚われるのではく、同時に本質的な英語力を上げることにもこだわって、
語学としての英語を極めていこうという姿勢を持つことが非常に大切です。


それが結局は、大幅なスコアアップへの近道になるのです。


最後に一般受けしない僕の信念にちょこっと触れたところで、
今日は終わりにしますw
(あ~、やっと家に帰れる)

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