2011年12月の記事 (1/1)

発音力は英語力

こんにちは。

今回はパート別の対策の話ではなく、英語学習において大切な考えをひとつご紹介したいと思います。

それは、「英語力は発音力」ということです。

TOEICの試験にはスピーキングがありませんので、英語を声に出すということはほとんどしていないという学習者もたくさんいると思います。

発音することなく英語の勉強をするというのは、日本では特に珍しいことではなく、僕が予備校講師として指導してきた実感からすると、高校生の70~80パーセントは自主的な英語学習で声を出すということはないようです。
このような勉強習慣を身につけてきた学生が大人になってTOEICの勉強をしようと思っても、英語を声に出して読んだり、発音練習をしたりしないというのも不思議ではありません。
実際、僕自身も大学3年生になって実用英語の習得を意識するようになるまでは、ほとんど英語を発音するということはありませんでした。
ですので、よっぽど本人の意識が高いか、学校の先生などからかなり口酸っぱく音読やシャドーイングを行うように指導されたりしないかぎり、まず口を使って英語を勉強することはない、というのがたいていの日本人学習者の現状ではないでしょうか。

しかし、口を使わない英語学習を続けていくとどうなるでしょうか?

はっきりいってあまり伸びません。特にリスニングは。

英語を声に出すことを全くしてきていないのに、リスニングが得意だという人はごく一部の耳が良い人だけです。
(そういう人は、普段あまり声に出していないのに、なぜか発音がけっこうよかったりします)

実際、発音の善し悪しと英語力、特にリスニング力は比例するので、リスニングが出来る人はたいてい発音もある程度のレベルになっています。
逆に言うと、英語の読み方や発音がメチャクチャな人で、英語が聞こえるという人はほとんどいません。

発音というと、下唇を噛むようにするfやv、舌先を上の歯の先に付けるthや、lとrの区別、mapのa(アとエの中間の音)やmopのo(アとオの中間の音)などを許容できるレベルで出せるということもそうですが、こういう個々の音の話だけではありません。

英文を音読できるスピードも含まれます。
どんなに個々の音を正確に発音できても、英文をゆっくりとしか音読できなかったとしたら、その人の発音能力は高いとは言えません。

さらに、英文をある程度のスピードで音読したり、音だけを聞いてシャドーイングできるようになるには、他のさまざまな能力が要求されます。

2つ以上の単語がつながって聞こえるように発音されることをリエゾンと言いますが、これが出来ないとスムーズな音読やシャドーイングは出来るようになりません。
例えば、CDのネイティブの音声がcut it outを「カリラッ」と発音しているのに、自分では「カットゥ、イットゥ、アウトゥ」としか発音できないうちは、初めて聞く英語の中でこのような現象が頻発したときには、正しく認識することは出来ないでしょう。in itが「イニッ」、in an hourが「イナナワ」、pick it upが「ピキラ」など、リエゾンされる英語表現は無数にあります。

こういうことも意識して自分でも出来るようにしながら、英語の音読やシャドーイングの練習をすることがとても大切です。
英語の発音力を鍛えるには、模範となる音声(CDの吹き込み)をひたすら真似るしかありません。
どこまで真似できるかは、個人個人の能力やセンスに左右されますが、ある程度は出来るようにしてください。

このような一見するとTOEICのスコアと関係していないように思えることは軽視されたり、逆に邪道扱いされることが多いですが、本当に英語が聞こえる耳を作りたい思っているのなら、絶対に意識するべきことです。

ここまでの話で、「英語力は発音力」ということに納得された方は、ぜひリスニングの復習で音声トレーニングをする際に、こういったことにも意識を傾けてみてください。

もし発音に自信がなく、そのために音読やシャドーイングの練習をためらってしまっている、またはその効果が半減していると感じている方は、一度本格的に発音矯正をされると良いかもしれません。

発音矯正には、映像で口の動きを見て確認することがとても大切なので、DVD付きのこの教材がお勧めです。



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