2013年03月の記事 (1/2)

パート7攻略法(6)

前回の記事(パート7攻略法(5))では、公式問題集のパート7の復習方法(「精読」「音読」)について説明させていただきました。

今回は、「TOEICの教材を使わない」リーディング学習法、「多読」についてのお話になります。

TOEICの勉強というと、「問題集を解いて終わり」という人がほとんどだと思います。
僕が長年TOEICの指導をしてきた経験からすると、問題演習の後に、「精読」や「音読」を自発的に行う人はほぼ皆無です。(耳が痛い話をしてスイマセン)

これは個人のTOEIC学習者に限りません。

たいていのスクールでも、「問題演習 → 解説」だけで終わってしまうようです。

このサイト、並びに澤田塾を立ち上げた理由は、「このような方法でTOEIC学習が終わってしまう人の数を少しでも減らしたい」という気持ちが強かったからです。それが僕にできる「社会貢献」だと考えています。

前置きが長くなりましたが、
この記事でお伝えしたいことは、公式問題集の「精読」と「音読」だけがリーディング力を上げる勉強ではない、ということです。

次の段階があります。

冒頭でも述べましたが、それは「多読」です。

「多読」というと、「子供が読むような簡単な物語をたくさん読む」というようなイメージを持たれている方も多く、「ビジネス英語を扱うTOEICには役に立たない」と思われているかもしれません。

確かに、TOEICで読まされるようなパッセージとは違うジャンルの英文ばかり読んでいても、実践的ではないという主張は的を得ていると思います。

忙しい社会人のTOEIC学習者の方は、「多読」をしている時間的・精神的な余裕はないと感じておられるかもしれません。

あるいは、多読が良いとは聞くけど、「そもそも何を読めばよいのかわからない」という方も多いと思います。

そこで、僕が提案したいのは、「TOEICに役立つ多読」です。

TOEICの試験で扱われる英文とそこまで変わらない、あるいは同じような語彙が出てくるような書籍を使えば、「多読」がより直接的にTOEICの勉強に役立ちます。

澤田塾では、今年から塾生にオススメ多読書籍を貸し出すという試みを開始しました。

TOEIC400点くらいの方でも、負担なく読めるような平易な英語で書かれていて、使われている語彙がTOEICにも役立ち、大人の生徒さんが興味を持って読める内容の本を厳選しています。

今回紹介するのは、生徒さんの間でも特に好評なこの2冊です。

ザッカーバーグ・ストーリー (ラダーシリーズ)
スティーブ・ジョブズ・ストーリー (ラダーシリーズ)

  

この2冊は、2人の企業家の生い立ちやキャリア、facebookとAppleという企業の変遷を知ることができるという意味で、とても興味深く読むことができます。

(ザッカーバーグ・ストーリー (ラダーシリーズ)については、TOEICに役立つ多読書籍(1)でも詳しく紹介しています)

公式問題集やその他の問題集の英文に加えて、このような多読用書籍を読むメリットは何でしょうか?

1.英語を読むことが楽しくなる

TOEICの問題の英文を読んでいても、内容的に勉強になることはほとんどないですが、これらの本からは英語以外のためになる事実や情報が得られます。多読を通じて英文を読むことが楽しいと感じられるようになったら、しめたものです。より英語を好きになり、その結果、学習時間が増え、英語力がアップしやすくなります。

2.大量の英文を読む体力が付く

「多読」の効用の一つは、英文を読むことに対する抵抗感がなくなり、「読み慣れた」状態になることです。TOEICテスト本番では、ご存じの通り、大量の英文を読まされます。しかし、多読を実践していれば、本番で英文の量に圧倒されることもなくなります。最後まで集中力を切らさずにパート7の英文を読み切るためにも、普段から多読を通じて「英文を読む体力」を養っておくことが大切です。

3.速読力が付く

多読を通じて英文を読むことに慣れると、読む体力が付くと同時に、読むスピードもおのずと上がっていきます。速読力を100 wpmから150 wpmに上げるためには、「精読」→「音読」というプロセスを通じて、「英文を頭から読む」思考回路を構築することが大切だという話を前回しましたが、「多読」という量をこなすアプローチを取り入れることによって、それがさらに強化されます。やはり、最終的には「習うより慣れろ」です。

多読には、上記以外にも様々なメリットがあり、リーディング力を上げるためには不可欠な学習法です。(多読に関しては、「僕の英語学習」という記事でも詳しく説明しています)

TOEIC対策においても、ぜひ「精読」「音読」「多読」というリーディングの3本柱をバランスよく取り入れて、学習プランを立ててみてください。


参考にしていただけましたら、応援よろしくお願いします。
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