2016年03月の記事 (1/23)

TOEICを取り巻く現状について


TOEICって、非難の対象になることがよくあります。


「TOEICばかりやっていても、英語はできるようにならない」
みたいなことを言われたりします。


実は、僕自身、TOEIC批判論者だと思われることもあって、
TOEICを一生懸命頑張ってきた人から、
「TOEICやることの何が悪いんだ!」みたいなことを言われてしまうことが時々あります。


TOEIC指導をする立場にありながら、
TOEIC批判論者とも思われるというのはなんとも皮肉なことです。


実際には、TOEICに対して肯定的に見ているところもある一方、
TOEICというより、TOEICを取り巻く現状について、よく思っていない部分もあります。


TOEIC自体はただのテストなので、良いも悪いもないんです。


試験の内容だけを見た場合、
そこまで非難されるほど決して悪いものではないです。


むしろ、使われている英語は、
我々が国際人としてお手本にすべき、標準レベルの良い英語です。


だから、TOEICに出てくる英語は、
覚えて自分でも使えるようにする価値は十分にあります。


ただ、問題なのは、
「TOEICで高いスコアを取ることに実際以上の価値が生まれてしまっている現実」
だと思うのです。


例えば、TOEICで800点取る
ということには、物凄いステータスがあるということになっています。


人によっては、それが860点だったり、900点以上だったりするかもしれません。


このような高スコアを取ると、人生の様々な場面で有利になったり、
チャンスが広がる可能性が高くなるので、スコアを取ることに意味があるのは間違いありません。


これが現実であり、それに従って行動するのが大人の選択だと考えると、
何も疑問に感じることなく、スコア取得に邁進することは1つの正解とも言えます。


一方、
スコアだけがひとり歩きしているというのも、
紛れもない事実です。


僕自身は、正直言うと、
TOEICで700点を超えればいい
と考えています。


そうは言っても、実際には、
800点(あるいは、900点)取らないと、社会が認めてくれない、
周りが納得しない、自分でもスッキリしない、
みたいな感覚がありますよね。


でも、700点台の頃と、800点台の頃とで、
実質的な英語力にそれほど差があるのか?と考えてみると、
実際にはそこまでの差はなかったりすることも多いのです。


つまり、700点台から800点台になっても、
見える景色はほどんど変わらない
ものなんです。


特に英語での自己表現力(英語を話したり、書いたりする能力)を見ると、
悲しいくらいに、全く変わっていないケースがほとんどだったりします。


「800点を取っても意味がない」と言っているのではなくて、
「別に700点でもいいんじゃない?」と思うわけです。


英語の運用能力はほとんど変わらないわけですから。


事実、
「あれ? 800点取ったのに、全然英語力が伸びた気がしない!」って
ほとんどの人が感じるものなんです。


だから、「TOEICは700点取れればOK」ということにしたら、
800点取るのに数年かかったりして、必要以上にTOEICに苦労する人の数も減り、
英語習得に向かう人の数を増やせるのではないか?
などと、最近よく妄想したりします。


でも、現実的には、700点取ったくらいでは済まされず、
800点を目指すのがお決まりの世の中であり続けるはずなので、
そのスコアを取るまではTOEIC対策に集中せざるをえないという人の数は少なくなるどころか、
ますます増え続けることになるだろうと思います。


その一方で、800点を取ってTOEIC以外の勉強にシフトしていく人の数も確実に増えるはずですが、
実際には、そのような人よりも、さらに900点を目指す人の方が多くなると見ています。


800点、900点を取るまでは、自己表現力の向上には本格的に取り組みづらい環境というか、
精神風土が確かに存在するのが日本という国なんです。


別に700点でいいんじゃないですかね?


と言っても、800点取りたい、取らなければならないという人のニーズには
これまでも応えてきましたし、これからも応えていくつもりです。


でも、もし700点でOKという社会であったとしたら、
800点を目指す代わりに、違う目標に向かって行った方がよいのではないか?
とも思うのです。


なぜなら
TOEICのスコアが700点か800点かというのは、
本当はそれほど重要なことではなく、もっと大切なことが他にあるからです。



応援よろしくお願いいたします m(__)m
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