「使える英語」も同時に目指すと「スコアアップ」は加速する

TOEICと「使える英語」の実情について、計4回にわたってブログで連載してきました。

第1弾 「TOEIC受験者のタイプについて考える」
第2弾 「僕が”TOEIC学習に使える英語も”と主張するワケ」
第3弾 「TOEIC界の”出る杭”になっています」
第4弾 「使える英語も同時に目指すとスコアアップは加速する」

今回の記事は、第4弾、最終回になります。


「使える英語なんてことを言っていたら、絶対にスコアアップはできない! あなたの言っていることは机上の空論だ!」

「スコアアップ」と「使える英語」を同時に目指すことを提唱すると、
上記のような批判をいただくことがあります。

「TOEICでスコアアップするためには、ひたすら問題を解くということだけをすべきで、
実際に英語が聞こえるようになるためのトレーニングなどしなくてもよい」という主張です。

「TOEICのスコアと英語力は別物であり、英語力を上げてもスコアが上がるわけではない。
スコアアップにはTOEIC力(問題を解く力)だけが必要なんだ」という主張です。

これは本当なのでしょうか?


スコアアップするためには問題を解くだけでよいのか?

TOEICのスコアは正解した問題数によって算出されます。
リスニングセクションを例に取ると、100問中70問正解するよりも、80問、90問正解した方が当然スコアは高くなります。

つまり、問題に正解しさえすれば高いスコアを取ることはできます。

そう考えると、確かにたくさん問題を解けば解くほどスコアも上がっていきそうな気がしてしまいます。

しかし、実はそれには裏があります。

英語を聞き取る力がない人がやみくもに問題を解き続けても、聞き取れないものは聞き取れないままなのです。

たくさん問題を解いているうちに、試験形式に慣れたり、なんとなく正解を当てるコツみたいなものが身に付いて、
実力以上にスコアが取れるようになることもあるかもしれません。

ただ、肝心な英語力を上げない限り、スコアはどこかで必ず頭打ちになります。

やはり最終的には、英語力なのです。

リスニングを例に挙げると、英語力というのは英語を聞き取る力です。
これはただ問題を解くだけでは伸びません。

ひたすら英語を聞いていれば、聞こえるようになるというものでもありません。

では、何をすればよいか?

自分で言える英語を増やすことです。


自分で言えるものは楽に聞き取れる

ただ英語を聞いて理解しようとするだけでなく、自分で言える英語を増やす努力をしてください。

自分で言える英語は容易に聞き取れるので、言える英語が増えれば増えるほど、聞き取れる英語も増えていきます。

例えば、Where do you live?って言われたら、聞き取れる人は多いと思います。
それは、これくらいの英語なら自分でも言えるからです。

でも、Where did he say he lives again?ってスラスラ言われたらどうですか?

「彼はどこに住んでるって言ってたっけ?」という意味ですが、
これは聞き取れない、あるいはちょっと聞き取りに苦労するという人も多いはずです。

その理由は、「自分で言ったことがないから」です。

このような言い回しを自分でも使うという人は、聞き取りに全く苦労しませんが、
これがサッと出てくる日本人はそう多くはないはずです。

そして、これが言えない人の多くは、聞き取れない人だったりもします。
逆に自分で言える人で聞き取れない人はいません。

「自分で言えるものは楽に聞き取れる」からです。

ですので、英語を聞き取れるようになりたければ、自分で言える英語を増やしていくことが重要なのです。

このようなアプローチでTOEIC学習に取り組むと、英語力が劇的に上がり、スコアアップも加速します。


「使える英語を身につけたい」という想いを先に

「自分で言えるものは楽に聞き取れる」ということを意識して、TOEICで出る英語を自分でも言えるように練習していくとします。

その際に、どんな意識を持って取り組むのが理想的なのか考えてみてください。

「私は800点取りたいから、自分で言えるものを増やして、リスニング力を上げるぞ~!」って思いながら練習するのがよいでしょうか?

これは僕個人の主観なのですが、
「TOEICで何点取りたい」という想いだけでは、英語学習を続けていくモチベーションとして弱いと思うのです。

テストで結果を出すためだけに英語を学ぶ。
このような姿勢では、そこまで努力したいという意欲、ワクワク感が生まれてこないのではないでしょうか。

むしろ、「英語を使えるようになりたい」(=理想の自分になりたい)という究極の目標があって、
それに向かって行くという意識でいた方が、より頑張れるのではないか、と僕は思うのです。

「大は小を兼ねる」と言います。

「英語を使えるようになる」というのは、
スコアアップよりも難しく、時間や労力もかかることなので、「大」です。

そして、大に向かって努力していけば、
その過程において、小(=スコアアップ)はおのずと達成されるものです。

ですので、ただ「スコアアップしたい」という姿勢でいるよりも、
「使える英語を身に付ける」という想いを先に持ちながら、TOEIC学習に取り組んでいった方が、
英語力アップ、しいてはスコアアップが加速されると僕は考えています。
(↑これは一般的な考えとは全く逆の発想です)


僕がパート1&2対策の本を出した理由

最後に、6/27(土)に発売された拙著「TOEICテスト最強攻略PART1&2
の話をちょっとだけさせてください。



この本は、4冊から成るシリーズの中の1冊です。
他に、パート3&4、パート5&6、パート7もあるのですが、実は僕は自ら志願してパート1&2を選びました。

「使える英語的なアプローチでTOEICスコアも伸ばす」という僕の指導法を一番わかり易い形で提示できるのが、パート1&2だと思ったからです。

また、本書は「スコアアップ」と「使える英語」を両立することを提唱した初のTOEIC本になります。

そういう意味で、まだあまり知られていないこの考えがどれだけ多くの人に受け入れてもらえるのか、という一つの試金石にもなると考えています。

さらに、パート1&2攻略の柱として、実用英語を習得するのに必要なトレーニングを徹底的に行いますので、
一応、体裁はTOEIC本なのですが、TOEICやパート1&2に興味のない英語学習者の方々にも使っていただけたら、という想いも込めて書きました。

なんて言うと、ターゲットが曖昧になってしまいますが、
実を言うと、僕の中では、使える英語を身に付けるための英語学習もTOEICでスコアアップするための英語学習もほとんど変わらないのです。

適切なやり方で勉強すれば、TOEIC素材からも「使える英語」を身に付けることができますし、「使える英語」を身に付ける努力によって、TOEICのスコアアップも達成できるのです。

次の記事
「最強攻略PART1&2」の内容紹介 「はじめに」引用

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