TOEIC対策のジレンマ


TOEICのスコアアップというのは、概して、
急ぐものと相場が決まっています。

仕事などでスコアアップが迫られている人もいますが、
別に急ぐ必要がなかったとしても、大半の人は、
「いついつまでに何点取る」という期限を設けます。

もちろん、このように学習期間を定めることには、良い面もあります。

例えば、3か月後のテストに照準を合わせることで、
それまでの間は普段よりも集中して頑張ることができるからです。

しかし、3か月とか6カ月とかいう短期間で
劇的に英語力が変わるということは滅多にありません。

1年でもそれほど変わらないかもしれません。

僕のTOEIC指導では、
例えば、「3か月で600点を800点にする」
というような短期間でのスコアアップは保証しません。

というのも、そう簡単にスコアは上がるものではないからです。

テクニックや慣れだけで200点上げることは、ほぼ不可能です。

本当に英語力を上げない限り、必ずスコアは頭打ちになります。

そもそも結果を急ぐことで、英語力を上げるのに必要なプロセスを省いてしまうとしたら、
逆に、急がない方がいいとすら思います。
(会社からの命令でスコアアップを急がざるを得ない場合は、また事情が違うかもしれません)

早くスコアアップしたい気持ちはわかりますが、
そこは「急がばまわれ」という姿勢で、
一見スコアアップに直結しなそうな努力をする
ことが大切だということを僕は常に説いています。

例えば、発音練習をしたり、自分で言える英語を増やしたり、
TOEIC教材に限らず、幅広く英語に触れることなどです。

でも、目標スコアがなかなか達成できないと、
ついTOEICオンリーの方向に行きたくなるのが人の性(さが)というものです。

そして、それでも結果が出ないと、
ますますTOEICオンリーになって、
模試ばかりひたすら解くみたいなことになりがちです。

澤田塾の生徒さんは、概して、スコアも順調に伸びているのですが、
目標スコアを達成する時期は人によって大きく異なります。

人それぞれ成長や歩みの速度が違うからです。

そもそも、勉強に費やせる時間や労力、
英語への情熱、かける想いには、相当な個人差があります。

また、出発点の実力も違えば、目指す終着点も違います。

2か月で600点台から800点台になる人もいれば、
300点台で始めて、2年くらいかけてようやく700点取る人もいます。

僕は、2~3か月で手っ取り早く目標スコアをゲットすることを
成功だとは見なしていません。

そういう人は、学校英語、受験英語をしっかりやっていたりして、
たまたま最初からある程度の素養や実力があっただけだったりします。

たいていの人は、TOEICでスコアを上げることにかなり苦労します。

そして、ついスコアアップだけに目がくらんでしまい、
英語力を上げるための努力を怠ってしまっていることが
スコアの停滞の原因であることが多々あります。

そもそもTOEICのスコアアップだけが唯一の目標になっている時点で、
英語力が上がりにくい悪循環に陥ってしまっている可能性が高いです。

そういう考え方でいると、
TOEICに関係ない取り組みを全て排除してしまいがちになるからです。

「英語の勉強=TOEIC対策書だけをやる」という状況が
数カ月から1年くらい続くのは全然よいと思います。

しかし、それが2年、3年、5年とずっと続くのであれば、
ちょっと危険なゾーンに入っているかもしれません。

そのやり方でどんどん英語力も上がって、
スコアも伸び続けているのならよいのですが、
TOEICの勉強だけを年単位でやり続けると、実力が頭打ちしてしまい、
結果的にスコアが停滞したり、逆に落ちたりすることもあります。

TOEIC対策だけやり続けてもスコアが上がらなくなるという現象は
一般的に、700点以上の人に起こるものです。
(500~600点くらいまでは、TOEIC対策だけでスコアは上がります)

なかなか800点台から900点台に乗らない人にも
この傾向がよく見受けられます。

数カ月から1年くらいの集中的なTOEIC対策をした後、
英語力が頭打ちして、スコアも上がらなくなったら、何をすればよいか?

このような実力停滞状態に陥っている人が
次にすべきことについては、なかなか答えが出せません。

そもそも最終的に何を目標としているかによって、
取るべきアプローチが違ってくるからです。

先ほど、TOEICのスコアアップだけが唯一の目標になっていると、
英語力が上がりにくくなると言いましたが、
本当にスコアアップだけを目指しているのだとしたら、
英語力を上げること自体必要ないということになります。

その場合には、「TOEIC対策だけを続ける」という選択肢もアリだと思います。

たとえ英語力が伸び悩んで、スコアが上がらなかったとしてもです。

最終的には、各個人が自分の好きなようにやればいいからです。

僕がオススメするやり方が有益になるのは、
スコアを上げることよりも、英語力を上げることの方が大事
という場合です。

そうではない場合には、
「TOEICと関係ない」として一蹴されてしまいがちなのです。

でも、
英語力を上げることこそが、スコアを上げる唯一の道
だと信じる人に対しては、僕には伝えたい、伝えるべきことがあると思っています。

その内容はまた今度お話します。

応援よろしくお願いいたします m(__)m
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