試験勉強からの脱却

僕が毎年予備校や私塾で指導している生徒さんたちの大半はAO入試のためにスコアが必要だからという理由で、TOEICの勉強をしています。
講師としても、受講生のスコアを上げることがミッションであることは言うまでもなく、どうすればよりTOEICで点数が取れるかということを意識して指導しています。
しかし、TOEIC以外のどの英語試験(英検やTOEFLなど)にも共通して言えることですが、英語を学ぶ目的が各種試験で高スコアを出す、あるいは合格するということだけで終わってしまうというのはとても残念なことです。
本来、英語学習というのは、テストという枠を超えた、終わりのない道です。僕自身、英検1級やTOEIC満点を取得して何年も経った今でも、英語の勉強は続けています。

本当の意味での英語の勉強というのは、TOEICだと800点、英検だと準1級を取った後に始まります。
ようやく英語というパズルの輪郭が見えてきて、「これは人物画だろうな?」くらいには穴が埋まっているという感じです。
でも、まだ欠けているコマ(missing pieces)もいっぱいあるので、本当の意味で英語をエンジョイできる段階には達していません。

僕の英語のパズルでは、モナリザの微妙な笑みまで表現できているかわかりませんが、そのレベルを目指しています。まだ顔の部分だけでも何千、何万もmissing piecesがあって、日々大量の英語に触れることによって、その穴を埋め続けているという感じです。

英語といっても、実に様々な種類があります。
ニュースや英字新聞などで使われているジャーナリスティックな時事英語、映画や小説、マンガ、歌などで出てくる柔らかい英語、Facebookや実際の会話で使われるリアルな英語、TOEICや仕事で扱うフォーマルなビジネス英語、TOEFLの勉強や留学で触れるアカデミックな英語、好きなスポーツに特化した英語(僕の場合はバスケットとNBA)など、「英語の海」はものすごく広いです。

TOEIC800点、英検準1級を超えたあたりからは、「TOEICで900を取る」とか「英検1級を取る」のように、試験だけを念頭に置いた発想から脱却し、本格的にこの広い英語の世界にどっぷりと浸ることが、次のレベルに到達するのに不可欠なことだと思います。

学習者のために書き下ろされた参考書やテキストの英語ではなく、本物の英語、つまりネイティブスピーカーが読んだり、聞いたりしている英語に触れる必要があるということです。

すでにTOEIC800点や英検準1級を持っている方は、ぜひ試験でのスコアアップや合格に加えて、「英語の海を泳ぐ」ということを英語学習に取り入れてみてください。

次の記事では、試験勉強に加えて、英語のインプットの量を増やそうと思ったとき、どんなことができるのかということについて詳述します。


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