パート7攻略法(3)

ダブルパッセージ問題が解ければ、基本的にはシングルパッセージ問題も解けるということを前提に、澤田塾ではパート7はダブルパッセージだけに絞って、その対策を徹底的に行っています。

この記事では、前回のパート7攻略法(2)に引き続き、ダブルパッセージの攻略法について考察していきます。

ダブル、シングル問わず、まずは英文を最初から最後まで読み切るようにすることが、リーディング力を高める上でとても大切な習慣になります。

「本番で最後まで解き終えるため」ということだけ考えて、英文を最後まで読まないやり方を練習段階から採用してしまうと、読む力が上がらないだけでなく、すぐにTOEICのスコアも頭打ちになってしまいます。

なぜスコアが頭打ちになるのかというと、やはり「英語力が付かないから」です。

英語力を上げれば、TOEICのスコアも上がる。

逆に、英語力を上げなければ、TOEICのスコアも上がらない。

この一見当たり前のことをしっかり念頭に置いた上で、最も英語力の付くパート7の勉強方法を考えていきたいと思います。

では、さっそくダブルパッセージ問題の最初の英文を読むところから始めていきましょう。

TOEICテスト新公式問題集〈Vol.4〉をお手元にご用意ください。



前回の記事でも取り上げたTest 1の196-200の問題を使ってみたいと思います。

まずは、Desparte Systems to Open New Data Centersというタイトルから、最後のwhile construction of the permanent center takes place. まで、ストップウォッチで時間を計りながら読んでみてください。

かかった時間から、wpm (words per minute)を算出する方法については前回の記事でご紹介しましたが、今回はさらに理解度の話にも踏み込んでいきたいと思います。

206語のこの英文を読むのにかかった時間が2分(120秒)を大幅に超えてしまった人、つまり100 wpm以下の人は、読むスピードが遅すぎます。
(206語÷かかった秒数×60で、1分間あたりの読解スピードが算出できます)

最初の英文を読み終えたら、その時間を記録し、そのままストップウォッチを継続させて、設問の最初の2~3問を解き、そこまでかかった時間も書き留めておいてください。

ここまでは、シングルパッセージと同じなので、ダブルパッセージに対して特別な恐怖感を抱く必要はまったくありません。シングルが2つ並んでいるだけだと思ってください。

最初の英文を読むのにかかった時間と、最初の2~3問解くのにかかった時間の合計が、4分前後が目安ですが、5分以上かかってしまう人もいるかもしれません。この問題は特に難しいので、初・中級者の方は、それくらいかかってしまうかもしれませんが、現時点では気にしないでください。

次に、2つ目の英文(Dear Mr. Stevensから最後まで)を読むのにかかった時間と、残りの2~3問を解くのにかかった時間も記録しておいてください。

2つ目の英文は131語なので、1分弱で読めるはずです。

それぞれの英文を読むのにかかったwpmと、理解度も書き留めておきましょう。

設問を全て解き終えるのにかかった時間の合計(例:4:35 +3:28 = 8:03 )も書いておいてください。

10分くらいかかってしまった人もいるかもしれませんが、それが現在の実力だと受け止め、「やっぱり全文読むやり方は、自分には合わないわ!」と、短絡的に考えないようにしましょう。

適切なトレーニングを積んで、読むスピードを高めていけば、必ず時間は短縮できるようになります。

逆に、それぞれの英文を短時間(150 wpm以上)で読めていればよいかというと、そういうわけでもありません。
もしほとんど内容がわかっていないというのであれば、それも同じくらい問題です。

内容理解が伴っていなければ、目を左から右に動かしただけで、読んだことにはなりませんし、それは問題の正答率にも反映されるはずです。

やはり、読むスピードと理解度のバランスが大切です。

「ある程度のスピードで読んで、しっかり内容も理解している」という状態であれば、90パーセントの問題は解けます。

ニワトリが先か、タマゴが先か。

英文を理解するのが先か、問題を解くのが先か。

もちろん一番大事なのは、「英文を読んで理解できたかどうか」です。

本当に英文を読む能力があれば、実は問題を解くことは、なんてことありません。

逆に、たいていの場合は、読解力がないから、あるいは英文の内容をしっかり理解できていないから、落としてしまう問題があるのです。

これを取り違えてしまうと、「英文を読んで理解する力を上げずに、パート7の正答率を高めよう」というトンチンカンな発想になってしまうのです。

そういう考え方をしている人が、初・中級者の中には少なからずいるのも事実です。

パート3&4でも、英語を聞く力を上げずして、どうやったら3問とれるようになるか、なんて考えるのは本末転倒なわけで、それと同様に、英語を読んで理解する力がない人がパート7で苦労するのは当然のことです。

逆に、「パート7を攻略するには、読んで理解する力を上げるしかない」ということになります。

では、リーディング力を付けるにはどうすればよいのでしょうか?

以下の3つのリーディング学習法をバランスよく取り入れることが不可欠です。

・精読
・音読
・多読

英語学習において、この3つのうちのどれが欠けていても、効果的にリーディング力を伸ばすことはできません。


次の記事では、公式問題集を使った効果的な復習方法(「精読」と「音読」)や設問を解く上での考え方について詳述していきます。


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コメント

No title
このブログを見て早速リスニングから勉強を始めました。
今日はPart1と2の途中までやりました。
明日も続きをこのやり方でやってみようと思っています。
一般的なTOEICの読解の解き方(本文を読まないで解くみたいなやつ)に意味がないのでは、とずっと疑問を感じていたのでこのブログを見てこれだって思いました。
四月一日にあるクラス分けテストで上位に入りたいので今頑張って勉強してます。
リスニングPart4の続きとリーディングPart7の続き、待ってますね。
本当に助かってます。
Re: No title
コメントありがとうございます。

4月にクラス分けがあるということは、これから大学に入られるのですね。

僕が特に英語の勉強を頑張ってもらいたい年代の人は大学生なので、そういう方から前向きなコメントをいただけるととてもうれしいです。

パート4と7の勉強はぜひ両方を絡めて、相乗効果を出せるような形でやってもらえればと思っています。

レッスンでは短時間で一通りの方法論を説明できるのですが、ブログの記事にしようとすると時間もかかるため、すぐには掲載できないかもしれませんが、なるべく早く続きを書きたいと思います。

今後ともよろしくお願いします。

澤田

P.S. いつかセミナーをやりたいと思っておりますので、もし東京近郊にお住まいでしたら、ぜひ参加してください。(全国どこにいる方でも受けられるように、澤田塾のメソッドと同じ効果が得られる動画もそのうち作成します)

> このブログを見て早速リスニングから勉強を始めました。
> 今日はPart1と2の途中までやりました。
> 明日も続きをこのやり方でやってみようと思っています。
> 一般的なTOEICの読解の解き方(本文を読まないで解くみたいなやつ)に意味がないのでは、とずっと疑問を感じていたのでこのブログを見てこれだって思いました。
> 四月一日にあるクラス分けテストで上位に入りたいので今頑張って勉強してます。
> リスニングPart4の続きとリーディングPart7の続き、待ってますね。
> 本当に助かってます。

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