パート7攻略法(6)

前回の記事(パート7攻略法(5))では、公式問題集のパート7の復習方法(「精読」「音読」)について説明させていただきました。

今回は、「TOEICの教材を使わない」リーディング学習法、「多読」についてのお話になります。

TOEICの勉強というと、「問題集を解いて終わり」という人がほとんどだと思います。
僕が長年TOEICの指導をしてきた経験からすると、問題演習の後に、「精読」や「音読」を自発的に行う人はほぼ皆無です。(耳が痛い話をしてスイマセン)

これは個人のTOEIC学習者に限りません。

たいていのスクールでも、「問題演習 → 解説」だけで終わってしまうようです。

このサイト、並びに澤田塾を立ち上げた理由は、「このような方法でTOEIC学習が終わってしまう人の数を少しでも減らしたい」という気持ちが強かったからです。それが僕にできる「社会貢献」だと考えています。

前置きが長くなりましたが、
この記事でお伝えしたいことは、公式問題集の「精読」と「音読」だけがリーディング力を上げる勉強ではない、ということです。

次の段階があります。

冒頭でも述べましたが、それは「多読」です。

「多読」というと、「子供が読むような簡単な物語をたくさん読む」というようなイメージを持たれている方も多く、「ビジネス英語を扱うTOEICには役に立たない」と思われているかもしれません。

確かに、TOEICで読まされるようなパッセージとは違うジャンルの英文ばかり読んでいても、実践的ではないという主張は的を得ていると思います。

忙しい社会人のTOEIC学習者の方は、「多読」をしている時間的・精神的な余裕はないと感じておられるかもしれません。

あるいは、多読が良いとは聞くけど、「そもそも何を読めばよいのかわからない」という方も多いと思います。

そこで、僕が提案したいのは、「TOEICに役立つ多読」です。

TOEICの試験で扱われる英文とそこまで変わらない、あるいは同じような語彙が出てくるような書籍を使えば、「多読」がより直接的にTOEICの勉強に役立ちます。

澤田塾では、今年から塾生にオススメ多読書籍を貸し出すという試みを開始しました。

TOEIC400点くらいの方でも、負担なく読めるような平易な英語で書かれていて、使われている語彙がTOEICにも役立ち、大人の生徒さんが興味を持って読める内容の本を厳選しています。

今回紹介するのは、生徒さんの間でも特に好評なこの2冊です。

ザッカーバーグ・ストーリー (ラダーシリーズ)
スティーブ・ジョブズ・ストーリー (ラダーシリーズ)

  

この2冊は、2人の企業家の生い立ちやキャリア、facebookとAppleという企業の変遷を知ることができるという意味で、とても興味深く読むことができます。

(ザッカーバーグ・ストーリー (ラダーシリーズ)については、TOEICに役立つ多読書籍(1)でも詳しく紹介しています)

公式問題集やその他の問題集の英文に加えて、このような多読用書籍を読むメリットは何でしょうか?

1.英語を読むことが楽しくなる

TOEICの問題の英文を読んでいても、内容的に勉強になることはほとんどないですが、これらの本からは英語以外のためになる事実や情報が得られます。多読を通じて英文を読むことが楽しいと感じられるようになったら、しめたものです。より英語を好きになり、その結果、学習時間が増え、英語力がアップしやすくなります。

2.大量の英文を読む体力が付く

「多読」の効用の一つは、英文を読むことに対する抵抗感がなくなり、「読み慣れた」状態になることです。TOEICテスト本番では、ご存じの通り、大量の英文を読まされます。しかし、多読を実践していれば、本番で英文の量に圧倒されることもなくなります。最後まで集中力を切らさずにパート7の英文を読み切るためにも、普段から多読を通じて「英文を読む体力」を養っておくことが大切です。

3.速読力が付く

多読を通じて英文を読むことに慣れると、読む体力が付くと同時に、読むスピードもおのずと上がっていきます。速読力を100 wpmから150 wpmに上げるためには、「精読」→「音読」というプロセスを通じて、「英文を頭から読む」思考回路を構築することが大切だという話を前回しましたが、「多読」という量をこなすアプローチを取り入れることによって、それがさらに強化されます。やはり、最終的には「習うより慣れろ」です。

多読には、上記以外にも様々なメリットがあり、リーディング力を上げるためには不可欠な学習法です。(多読に関しては、「僕の英語学習」という記事でも詳しく説明しています)

TOEIC対策においても、ぜひ「精読」「音読」「多読」というリーディングの3本柱をバランスよく取り入れて、学習プランを立ててみてください。


参考にしていただけましたら、応援よろしくお願いします。
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コメント

No title
こんにちは。僕は昨月に大学受験が終わりTOEICの勉強をしています。

僕が買った教材は金のフレーズ、文法特急、公式問題集5です。
TOEIC用の教材を取り組んだ感想は「大学受験より大分覚えることが少なくないか」です。
金のフレーズも大学受験用の教材と被っている単語が多く文法も大学受験用の教材とかなり被っています。

ですが、MARCHに受かって入学すぐにTOEICを受けても500点も取れないと聞きます(情報源は信ぴょう性のないネットですが)

公式問題集を解いたところセンター試験と難易度が変わらないと感じたのですが、僕のように

・大学受験が終わった後だと何から手を付ければ良いのか
・単語と文法を完璧にしたのに長文がよめない。これは多読で解決するのか

の悩みを持っている人は少なくないと思います。
お暇でしたら解答お願いいたします。
乱雑な文章で申し訳ありません。
入学すぐ600取れましたけど?わら
一年たって700までしか上がってませんがww
MARCHよりしたです\(^o^)/
Re: No title
コメントありがとうございます。

大学受験で英文法や長文読解をしっかりやった大学生は、圧倒的に有利です。
受験英語の知識に穴がなければ、パート5でわからない文法問題もほとんどないからです。
品詞(名詞、形容詞、副詞)の理解、前置詞と接続詞の区別、準動詞、関係詞など、受験英語とTOEICで扱われる文法にはかなり共通点があります。

ただ、受験英語にはあまり出ないビジネス英語と日常英語の語彙を補う必要がありますね。
これには、金のフレーズの聞き流しと音声を使ったリピートを徹底的にやることで対応できます。
(↑くれぐれも受験英語の勉強でやりがちな、目だけで覚えるという間違ったやり方をしないように気を付けたいです。正しい発音で耳と口を使って覚えるようにすると、同時にリスニング対策にもなりますし、スピーキング力も鍛えることができます)

大学受験の英語とTOEICの最大の違いは、求められるスピードです。
優秀な受験生でも100wpm前後でしか英文を読むことができないものですが、TOEICでは130wpmくらいの読解スピードが必要です。

TOEICの問題は、センター試験とそれほど難易度は変わらないかもしれませんが、本番で与えられている時間と英文の量という点で見ると、センター試験を実際の80分ではなく、60分くらいで解くような感覚です。

リスニングセクションのパート3&4の設問や選択肢を速読することも含めて、英文を高速処理する能力をいかに身に付けるか、というのが肝心ですね。

速く黙読する力(速読力)を上げるためにも、音速読(150wpm以上で音読)出来るようにする練習が必要です。
パート7の音読のスピードを上げるためにも、パート4の音声トレーニングと暗唱も同時に行うと、相乗効果が生まれ、学習効率が上がります。

パート4の暗唱については、近々記事をアップしますので、チェックしてみてください。

参考になりましたら幸いです。

澤田健治

> こんにちは。僕は昨月に大学受験が終わりTOEICの勉強をしています。
>
> 僕が買った教材は金のフレーズ、文法特急、公式問題集5です。
> TOEIC用の教材を取り組んだ感想は「大学受験より大分覚えることが少なくないか」です。
> 金のフレーズも大学受験用の教材と被っている単語が多く文法も大学受験用の教材とかなり被っています。
>
> ですが、MARCHに受かって入学すぐにTOEICを受けても500点も取れないと聞きます(情報源は信ぴょう性のないネットですが)
>
> 公式問題集を解いたところセンター試験と難易度が変わらないと感じたのですが、僕のように
>
> ・大学受験が終わった後だと何から手を付ければ良いのか
> ・単語と文法を完璧にしたのに長文がよめない。これは多読で解決するのか
>
> の悩みを持っている人は少なくないと思います。
> お暇でしたら解答お願いいたします。
> 乱雑な文章で申し訳ありません。
No title
丁寧に解答ありがとうございました。
参考にさせていただきます。

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